今回は『箱根駅伝2023立教大学の戦力分析!区間タイム偏差値から見る順位予想』についてお伝えしていきます。
今年も残すところ、あと1カ月ほどになってきましたね。
年が明ければ、箱根駅伝が開催されます。
55年ぶりの箱根駅伝出場を決めた、立教大学はどこまでタイムを伸ばして、高速レースについていけるのか!?今からとても気になりますよね。
そこで、立教大学の戦力分析や、順位予想をしていきたいと思います。
箱根駅伝2023立教大学の戦力分析!
まずは、立教大学の戦力分析をしていきたいと思います。
個々の選手については後述するとして、まずはチームとして強み、弱みはなんでしょうか。分析してみましょう。
立教大学の強み①勢い
55年ぶりに箱根駅伝を決めただけあって、立教大学は勢いがあります。
箱根駅伝予選会出場メンバーが3年生以下と若いですし、選手達もやる気になっているのではないでしょうか。
箱根駅伝予選会の後の記録会や、MARCH対抗戦でも多くの選手が自己新を出しており、勢いが続いてますね。
チームとしても昨年5位だった(最下位)だったMARCH対抗戦で2位に躍進しています(中央大学や明治大学の主力が完全ではないので評価が難しい面もありますが…)。
少なくとも選手達は箱根駅伝予選会で燃え尽きてる感じはありませんね!
○男子5000m21組目
20着 稲塚大祐(2年) 14’36″51
30着 畠山永(1年) 15’02″27
31着 加藤駆(3年) 15’14″14○男子5000m24組目
1着 関口絢太(3年) 13’55″10 ☆PB ☆全日本インカレB標準突破
2着 山本羅生(2年) 13’57″11 ☆PB ☆全日本インカレB標準突破— 立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チーム (@rikkyo2024) November 13, 2022
〜MARCH対抗戦2022〜
【訂正】リザルト 総合成績・チーム賞において
訂正の連絡を受け、立教大学は”2位”となりました!🥈🏆
箱根駅伝に向けて、残り約1ヶ月チーム一丸となって取り組んで参ります。
今後とも応援の程、よろしくお願いいたします!📣🔥#MARCH対抗戦2022 #立教箱根駅伝2024 pic.twitter.com/oLAbJZiQTq— 立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チーム (@rikkyo2024) November 26, 2022
立教大学の強み②まとまった走力
箱根駅伝予選会では上位10人が200番以内でゴールしており、立教大学のチームとして安定した走力が伺えます。
少し蒸し暑い気象条件、アップダウンのある昭和記念公園内のコースを考えると多くの選手が箱根駅伝の1区間の距離に対応できているのではないでしょうか。
また、チーム11位の服部選手や、予選会を欠場している岸本選手は、ハーフマラソンで1時間4分台のベストを持っているので選手層の厚さが伺えます。
〜第99回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会〜
【大会結果】本日行われました、第99回箱根駅伝予選会の個人結果と総合結果です。
たくさんの方の応援、ご支援のおかげで本戦への出場を決めることができました。
沢山のあたたかいご声援ありがとうございました!#立教箱根駅伝2024 pic.twitter.com/vc8c0TMKDU— 立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チーム (@rikkyo2024) October 15, 2022
立教大学の弱み①経験者不足
立教大学は、まだ箱根駅伝の歴が浅いチームですので、経験者不足はどうしても否めません。
箱根駅伝の経験者が3年生の中山凜斗選手のみ(2021年4区)ですし、箱根駅伝で重要となる山区間(5,6区)の経験者が不在です。
適任者を見出だせているのか、準備は間に合うのか。といった不安があります。
立教大学の弱み②絶対的エースの不在
立教大学には、絶対的エースがいないのも少しつらいですね。
エースがいれば多少の出遅れも取り返せますし、上位でくればその区間で一気に抜け出せるのでレースを進めやすくなりますし、上位で来るのが想定しやすいので計算しやすくなります。
他校であれば留学生や、駒澤大学の田澤選手、青山学院大学の近藤選手が当たります。
現役時代の上野監督なんかもその役割を担っていたので、当時の中央大学はシード常連でした。
今回の立教大学には絶対的エースはいません。
予選会チームトップの國安選手や中山選手、林選手、関口選手がエース格ですが、他校のエースに比べると力は落ちるので、流れを変える役割を担うことは難しそうです。安定して上位で走ることが彼らには求められそうです。
立教大学区間タイム偏差値は?
戦力を評価するための基準としては区間タイム偏差値がありますが、立教大学についてはいかんせん評価が難しいですね。
というのも、区間タイム偏差値は駅伝の回数(出雲、全日本、箱根駅伝)をこなせば上がりやすくなりますし、学年を重ねる方が優位になります。
立教大学としても予選会トップの國安選手よりも、前年の予選会でも活躍した3年生の関口選手、1年時の予選会でチームトップになり、学連選抜で箱根駅伝を経験している中山選手などが区間タイム偏差値は高くなります。
また、立教大学は出雲駅伝、全日本駅伝にも出場していないので他校の選手達と比較しても個々の区間タイム偏差値は低くなりがちです。
という観点から区間タイム偏差値での評価よりも、直近の記録会などの結果が参考になりそうです。
箱根駅伝予選会後の記録会やMARCH対抗戦の結果を受けた、直近の10000mの平均タイムをみると、立教大学は14位です。
ただ、MARCH対抗戦で奮わなかった中央大学、明治大学、法政大学の結果を考えると実質的には17位かと思います。
この結果だけ見ると箱根駅伝の本戦では少し苦労するかもしれませんね。
また、箱根駅伝出場校10000m記録比較フリップにも訂正があるとの連絡を受けたため、こちらに正式情報を掲載させていただきます。#MARCH対抗戦2022 #立教箱根駅伝2024 pic.twitter.com/fnXTE5ZldO
— 立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チーム (@rikkyo2024) November 26, 2022
立教大学の区間配置&順位予想!
上記の戦力と記録会の結果などから、立教大学の区間配置を予想してみます。
順位的には今年はシード権が目標でしょうか?
上野監督の性格や、経験者、絶対的エースの不在を考えると、前半型のオーダーで行けるとこまで行く。と予想します。
立教大学の区間配置は?
往路で出遅れるわけにはいかないので、往路重視のオーダーだと思います。
予選会チーム上位の國安、中山、林、安藤、関口選手の中から1~4区と復路のエース区間である9区を選ぶのではないでしょうか。
10000m28分台の記録を持ち、予選会でもアップダウンに対応できた國安選手は1年生ですが2区と予想します。
割とフラットでスピードの要求される1,3区に林選手と関口選手(予選会を見る感じアップダウンは苦手?)。
特に関口選手は先日のMARCH対抗戦の10000mで立教大学新の28分29秒をマークし、勢いに乗っています。
そして、4区は唯一の経験者の中山選手でしょうか。
残った安藤選手は復路の9区に配置される気がします。
7,8,10区は、MARCH対抗戦の10000mで28分台、5000mでも13分台の自己新を出して勢いに乗る山本選手やこちらも自己新連発の馬場選手を中心に、余った区間には内田選手、永井選手、忠内選手、吉屋選手あたりで埋めそうです。
故障で出遅れている岸本選手、加藤選手あたりが戻ってくると厚みがましますね。
MARCH対抗戦 関口絢太が10000m28分29秒24立大新!箱根駅伝は3区を希望「楽しみながら駆け抜けたい」
「憧れの存在」と話す2学年先輩の斎藤俊輔が持つ大学記録(28分32秒53)を3秒上回った。#MARCH対抗戦2022 #関口絢太
|月陸Onlinehttps://t.co/ry2aViA0wr— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) November 25, 2022
5区については上野監督が秘密兵器がいると言及していました。
箱根の前哨戦とも言われる激坂王決定戦には1年の相澤選手と4年の金城選手が出走し、相澤選手が先着しました。
しかし、箱根駅伝で戦うには両者とも10000mが30分台と基本的な走力が弱いですね。
個人的には隠し玉は山道最速王決定戦にエントリーされていた(出走しなかった)3年の加藤選手な気がします。
ケガをしているのかは不明ですが、起用できる状態なら5区に配置されそうです。
【箱根への道】立大、隠し玉・金城快で66ぶりシード獲得だ…一般入試の雑草魂、チーム一練習量で5区挑む https://t.co/fQPbEOiS9L #スポーツ #sports #ニュース pic.twitter.com/P9TklIwoEc
— スポーツ報知 (@SportsHochi) October 20, 2022
〜激坂最速王決定戦2022〜
【正式記録】
14着 相澤拓摩(1年) 56:21
18着 金城快(4年) 57:29#立教箱根駅伝2024 pic.twitter.com/VkOGKooeAS— 立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チーム (@rikkyo2024) November 19, 2022
6区は下りなのでスピードランナーが向きます。
なので1500mを専門とする主将のミラー選手、服部選手あたりが候補になりますが、両者とも距離に対する不安がありそうです。
平地で他の戦力が出てくれば3000mSCが専門の内田選手の起用もあるかもしれませんね。
立教大学の区間配置予想!
以上の戦力分析を踏まえて区間配置を予想してみましょう。
(敬称略)
1区:林虎大朗
2区:國安広人
3区:関口絢太
4区:中山凛斗
5区:加藤駆 or 相澤拓摩
6区:内田賢利 or 服部凱杏 or ミラー千本真章
7区:馬場賢人
8区:山本羅生
9区:安藤圭佑
10区:内田、永井、忠内、吉屋
と予想します。
個人的にはチームを引っ張ってきた4年生の主将ミラー選手、副将金城選手に走って欲しいですが、どうなりますかね。当日が楽しみですね。
立教大学の順位予想
では、最後に立教大学の順位予想をしてみましょう。
結論からいくと、立教大学は55年ぶりの出場なので苦戦するかもしれないですね。
近年だと、2020年に26年ぶりに箱根駅伝に出場した筑波大学は20位(予選会は6位)。
2022年に初めて箱根駅伝に出場した駿河台大学は19位と苦戦しました。
どちらも高速レースに対応できず、後半にかけてズルズルと落ちていった感じでした。
復路は単独走になることが多く、選手の力量の差が出ます。
立教大学の順位予想としては、良くて12位。妥当な順位予想だと15~18位。あたりではないでしょうか。
10000mの結果から戦力分析しても、今回はシードはキツイかもしれないです。
ただ、駅伝は流れが物を言うので、往路で流れに乗れれば上位進出も期待できます。往路メンバーには期待ですね。
まとめ
今回は『箱根駅伝2023立教大学の戦力分析!区間タイム偏差値から見る順位予想』について調査してきました。
箱根駅伝で立教大学がどんな結果を残してくれるのか楽しみです。
個人的には予想以上の走りでシードを確保して欲しいです。
鍵は往路を10位以内で終えられるかです。そのためにも、万全な体調で迎えられるように選手達にはしっかりと調整して欲しいですね。
今回は沿道での観戦がOKなようなので、今から箱根駅伝が待ち遠しいです。