記録的短時間多雨情報とはなに?大雨警報とはどう違う?キキクル(危険度分布)ってなに?

気象庁は、7月28日に記録的短時間大雨情報を発表しました。
岐阜県山県市北部付近で2時10分までの1時間に約110mmの猛烈な雨が降ったとみられるとしています。
局地的に雨が強まる「記録的短時間大雨情報」とはなにか、大雨警報との違い、そして「キキクル(危険度分布)」について調べました。


記録的短時間多雨情報とはなにか


その場所で数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測・解析をしたときに、気象庁が発表します。その基準は、1時間雨量歴代1位または2位の記録を参考に、概ね府県予報区ごとに決められています。

 

 

 災害の発生につながるような猛烈な雨

 

「記録的短時間大雨情報」が発表された地域の周辺では、現在の降雨がその地域にとって土砂災害や浸水害、中小河川の洪水災害の発生につながるような、稀にしか観測しない雨量であること。それだけ猛烈な雨が降っていることを意味しています。「記録的短時間大雨情報」が発表されたら、地元自治体の発表する避難に関する情報に留意し、早めの避難を心がけてください。

 

どんな方法で観測してる?

 

数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を測る方法は、観測(地上の雨量計による観測)や、解析(気象レーダーと地上の雨量計を組み合わせた分析:解析雨量)です。

さらに、発表する場合は、雨量基準を満たし、かつ、大雨警報発表中に、キキクル(危険度分布)の「危険」(紫)が出現している場合に発表するもので、大雨を観測した観測点名や市町村等を明記しています。雨量基準は、1時間雨量歴代1位または2位の記録を参考に、概ね府県予報区ごとに決めています。

 

大雨警報との違い

 

「記録的短時間大雨情報」は、気象庁が「大雨警報」を出して警戒をよびかけている時に短時間に猛烈な大雨を観測した場合、災害への一層の警戒をよびかけるものです。

 

キキクル(危険度分布)で確認

 

「記録的短時間大雨情報」が発表された場合、近くに住んでいる人は、実際にどこで災害発生の危険度が高まっているかキキクル(危険度分布)で確認することができます。

 

「キキクル」ってなに?

気象庁は、大雨による災害発生の危険度の高まりを地図上で確認できる「危険度分布」の愛称を「キキクル」と呼んでいます。

 

「危険度分布」ってなに?

「危険度分布」は、雨による災害の危険度を5段階で色分けして地図上にリアルタイム表示するものです。
活用することにより災害から自分自身や大切な人の命を守ることができる情報です。
気象庁ホームページで公開しているほか、 テレビの気象情報コーナーや、各社が提供するスマホアプリから届く「危険度通知」にも使われています。

 

危険度分布の愛称

土砂災害、浸水害、洪水の危険度分布について、それぞれの愛称があります。

大雨警報(土砂災害)の危険度分布  ⇒ 土砂キキクル

大雨警報(浸水害)の危険度分布   ⇒ 浸水キキクル

洪水警報の危険度分布        ⇒ 洪水キキクル

 

警戒レベル4に相当する「危険」は紫色で表示

土砂災害や洪水災害からの自主避難の判断に役立てることのできる「キキクル(大雨・洪水警報の危険度分布)」

危険な場所からの避難が必要とされる警戒レベル4に相当する「危険」は(紫色)で表示されています。
また、危険度の高まりをプッシュ型で通知するサービスもあって、気象庁の協力のもとで、事業者が実施しています。

 

記録的短時間多雨情報が発表された時の対応

特に崖や川の近くなど、危険な場所にいる場合(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域にいる方)は、地元市町村の避難情報を確認し、発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとってください。

周りの状況を確認し、避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保して下さい。

市町村から避難情報が発令されていなくても、今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。キキクル(危険度分布)や水位情報等の情報を確認し、少しでも危険を感じた場合には、自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。

 

まとめ

 

「記録的短時間大雨情報」が発表されたときは、経験したことのないような大雨やなど、異常な現象が起きる状況であるため、ただちに住まいの市町村の避難情報に従うなど、適切な行動をとることが重要だということがわかりました。

ここ数十年間、災害発生の経験がない地域でも油断は禁物のようです。

大雨のように時間とともに危険度が増していく現象では、「記録的短時間大雨情報」が発表されよりも前から段階的に発表される気象情報や注意報・警報、さらに土砂災害の危険度が高まったときに発表される土砂災害警戒情報等をしっかり確認することが大事です。

また、「キキクル(危険度分布)」により、土砂災害や洪水・浸水などの危険度が高まっている詳細な領域を把握し、早め早めの行動をとることが大切です。

そのためには、住まいの地区にどのような危険があり、災害から命を守るためにはどのような避難行動をとる必要があるのか、自治体の公表しているハザードマップなどを参考に、日頃からしっかり認識しておくことが大変重要です。

平常時から、避難場所や避難ルート、家族間での連絡手段、住まいの市町村からの情報を入手する方法などを十分確認しておくことが必要です。
しっかり備えて、災害時に慌てないようにすることが大事ですね。 

 

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