「アオアシ」のエスペリオンユースの監督の福田達也さんには「俺の作り上げたクラブで世界を掌中に収める」という野望があります。
そのためには「育成」が必要だとユースの監督になりました。
今回は、福田監督の育成にかける執念と指導力について調べてみました。
「アオアシ」の福田達也の基本情報
福田達也さんは34歳。
アシトと同じ愛媛県出身で、小学生頃までは愛媛で過ごしています。
早熟の天才と呼ばれています。
サッカーの名門である東京国堂館高校を卒業後
J1である東京シティ・エスペリオンに入団。
2年後の20歳の頃には、レギュラーに定着。
日本代表にもなりました。ポジションはMF。
23歳でスペインへ渡り、海外チームへ移籍。しています。
シーズンの最終戦で大きなけがを負い、引退。
引退後、エスペリオンユースの監督。
エスペリオンユースで指導に当たる望コーチとは、高校の同級生。
一条花とは義兄妹の関係です。福田さんの母親と、花ちゃんの父親が再婚しています。
再婚したのはスペインに移籍する前です。福田さんは母親をひとりにしないですむのでよかったと喜んでいましたが、お母さんの表情は笑顔ではなかったので、息子のためを思って再婚したのかもしれませんね。
福田達也の野望
福田監督には自身の野望について語ったセリフがあります。
「俺には野望がある
俺の作り上げたクラブで世界を掌中に収める
世界への踏み台じゃない
我がクラブこそが世界だと
バルサもマドリーも
マンチェスターもミランも 叩きつぶす」
なんともシビれるセリフですね!
現役時代に海外で大活躍した福田達也選手、大観衆の中で祝福されるシーンが少しだけありましたね。
スポットライトを浴びた人は、怪我という状況には一気にメンタルが落ちるということがあると思いますが、福田達也選手は監督としてセカンドキャリアを着実に築いています。
福田監督の夢は、「エスペリオンを世界最高峰のクラブにすること。」怪我で引退と言う傷心の中で、どのような心境でこの境地に達したのかはまだ描かれていませんが、福田監督の夢は応援したいし、勝ち取って欲しいと思います。
育成
「エスペリオンを世界最高峰のクラブにする」ためには選手の「育成」が必要だと福田監督は考えます。しかも徹底したテコ入れが必要だと言っています。そのために、エスペリオンユースの監督になっています。
アシトとの出会い
福田監督は、出身地の愛媛にお墓参りに帰った時、青井葦人を見つけます。
自分が描く最高のチームに、能力のある選手がいなかった「サイドバック」というポジションにピッタリの能力のある人物。人との出会いは不思議ですし、必然なのかもしれません。でも、いくら運命の出会いであったとしても、アシトにとっても福田監督にとっても、決して「楽」な選択ではないのですね。そこが面白い。能力や才能があってもなくても、人にはそれぞれ役割や課題がある。それをアオアシは教えてくれているようです。このであいのあと、福田はアシトにエスペリオンユースのセレクションを受けるように勧誘し、そこからアオアシの物語が始まります。
福田達也の指導力
福田監督のセリフから指導者に対する指導をみていきたいと思います。
現在、TVアニメ(17話まで)では、アシトは2軍で、まだ直接には福田監督の指導を受けていません。そこで、2軍の責任者である伊達望ヘッドコーチに対するセリフから指導力をみていきたいと思います。
指導者に対する言葉
伊達コーチはアシトの指導で相当に悩んでいました。
福田監督に向かって言う伊達コーチのセリフは
「本当にこれでよかったのか?
福田、お前の意志を汲んだ教え方で当たっているが
もっと直接的なアドバイスを、、、」と言っています。
それに対する福田監督の答えは
「だめだ、望。
それはお前が楽ってだけだ。
正解をさっさと教えるなんて指導者の怠慢さ。
考えさせることに意義がある」
「青井の件は特にデリケートだ。
全てがお前のいう通りになればいいが」
「Bチームでいる間は、望、お前にかかっている。
選手を活かすも殺すも指導者次第。
大丈夫、葦人は遠回りでも必ず答えにたどり着くさ」
これ、凡人が言われたら相当にきつい言葉ですよね。
このままでは難しいと訴えているのに
やり方は変えてはいけない
安易な方向に行こうとするのは、お前の怠慢だと言われ
できなかったらお前の責任
しかも、だめだったら選手も殺す事になる。
自分のみならず、選手の命もかかっている。
これだけ退路を断つ言い方をしても
最後には
「大丈夫、葦人は遠回りでも必ず答えにたどり着くさ」
高校時代からの朋友である伊達コーチと自分が見つけてきたアシトの両人に対する絶大な信頼の上にこの指導は成り立っていると思います。
指導者を励ます言葉
「次でアシトが本当に決められるのなら、
想像を超える速さだよ。
お前の指導がよかった」
苦労をしても困難なことがあっても、こんな風に労いの言葉をかけられたらとても嬉しいですね。
福田達也の名言
たくさんある福田監督の名言ですが、今回は3つご紹介します。
世界へ、連れていってやる。
これほど心に響く言葉はあるでしょうか。
可能性が極めて低いとされている状況の中で、これを言える指導者というのは素晴らしい。
40年前はフィギュアスケートでも、日本人が金メダルを取れる時代が来るなんて誰も思ってませんでした。
サッカーで世界に出ていく。ワクワクする言葉ですね。
苦しくなったときに思い出したい言葉
「自分でつかんだ答えなら、一生忘れない」
生きているとなかなか答えが見つからない時がありますが、安易に人に頼らず、自分で試行錯誤して答えをつかんで行こうという勇気をもらえる言葉ですね、
サッカーとは何かを教えてくれる言葉
「当たり前のことを一つだけ言わせてくれ
サッカーはひとりでは何もできない。
思っている以上にな。
だからこそ、あんなにも楽しい。」
まとめ
福田達也という人は、とにかく天才で発想が独創的。
そして従来のスポーツ漫画とは役割におけるイメージ像がかなり異なると思います。
選手現役時代に活躍している姿は、現実にTVに映る世界と近いように思います。
しかし、監督となった福田さんはいくらユースの監督とはいえ、サンダル姿だったり無精髭が伸びていたり監督のイメージとはずいぶんと遠い。他のキャストにもいえますが、そういうところが「アオアシ」の魅力なのかもしれません。
漫画は随分先まで連載されているようですが、ここではあくまでTVアニメで放送された分までの情報でお知らせします。
毎週、放送を楽しみにしています。