4月16日の深夜、相模原市緑区のキャンプ場で倒木がテントに直撃し、中で眠っていた夫婦が下敷きになってしま事故が発生しました。
楽しい思い出を作るはずのキャンプ場でどうしてこのような事故が起きて今ったのでしょうか?
この記事では、キャンプ場で安全に楽しく過ごすために、倒木の原因となる根腐れの見分け方を紹介していきます!
倒木の原因は?
倒木の主な原因は台風や洪水、地震などによる自然災害が多いです。
倒木は自然災害が原因ならば損害賠償は発生しませんがメンテナンス状況が原因で発生したものにあたっては損害賠償が発生します。
木も生き物です。しっかりと管理することで木を守ることもできますが、キャンプ場のようにたくさん木があって把握しきれない場合もあるかと思いますので、キャンプ場でテントを張る前に周りの木に危ないものがないか、しっかりと確認しておきたいですね。
倒木の原因は大きく分けて3つ。
①根腐れ
②樹高が高くなりすぎる→台風など強風の影響を受けやすくなる
③マツ材線虫病、ナラ枯れなどの伝染病による枯死
倒木が多いのは樹高が5m以上10m未満の木。
樹高が15mを超える木の倒木被害の報告は少なかったと国土交通省の調査で判明しています!


この調査結果からも必ずしも背の高い木が倒木しやすいということにはならないようです。
根腐れを起こしている木の見分け方
幹
幹が曲がっていないか、傾いていないか
幹に空洞ができていないか
幹に傷や割れがないか
幹に腐食が見られないか(キノコが発生していたりします)
病害虫がついていないか
枝葉
葉の量が減っていないか
周りの木と比べて葉の色は健康か、変色していないか
枝が均一に広がっているか(偏った方向に伸びていないか)、周りの木の枝と絡み合っていないか
根
根が地面から出て露出していないか
根が膨らんでいないか
倒木による事故は意外に多い!
今回のキャンプ場での倒木でしたが、過去にも倒木による事故は発生していて、熊本県では損害賠償を求める裁判で熊本市が敗訴し、5000万円の損害賠償命令が確定した裁判もありました。
国道で強風が原因の倒木。根元から折れ、車両が2台巻き込まれる事故に。
強風だったとしても木が根元から折れるなんて怖いですね。
倒木を防ぐには?
倒木を防止するためには普段からのメンテナンスがとても重要です。
きちんと剪定をしたり、間伐をしたりして、木やその根が健全に育つことのできるように環境を整えてあげることが大切です。
また、すでに倒木の危険性がある木は早めに伐採するのがおすすめです。
庭木の場合、火災保険に加入しておけば自然災害が原因での倒木でも保険を使っての修繕ができます。もしもの時のために加入しておくと安心ですね。
また、剪定や間伐など、わからないことは専門の業者に相談しましょう。
テントを張るのに安全な場所は?
今回の様にキャンプ場で倒木の事故が起きると、キャンプ場に行くのも心配になってしまうと思います。
キャンプ場についてからテントを張る前に周りに倒木の危険がある木がないか確認するのはもちろんですが、テントを張っても安全な場所もしっかり確認しておきたいですね!
キャンプ場選びで木をつけるべきなのは、倒木だけではありません。
小川の中洲などもプライベート感を好む人に人気ですが、天候に左右されて水嵩が変わってしまうので、危険です。
テントへの浸水で目を覚ます・・・なんてことにならないためにも避けましょう。
山川の傾斜のある場所へのテントを張ることもお勧めできません。
悪天候での土砂崩れももちろんですが、拳サイズの石が落ちてくるだけで大怪我をする可能性もあります。
人気のないところにテントを張って静かな時間を過ごすのもキャンプの醍醐味ですが、「万が一」を想定してテントを張る場所を選ぶ様にしましょう。
まとめ
この記事では、倒木の原因と倒木の可能性のある木の見分け方、キャンプ場でテントを張る場所を選ぶ時の注意点をまとめました。