2023年4月23日に、Youtuberの少年革命家ゆたぼんが、「メタバーススタディ中」とツイートし、通学中のオンラインスクール「みんなの学校」の学長との対談動画をYoutubeにアップしました。
【ご報告】ガチで勉強に目覚めましたhttps://t.co/Lv56Tsa1vg pic.twitter.com/5CCVWZd5UY
— 少年革命家ゆたぼん@メタバーススタディ中 (@yutabon_youtube) April 23, 2023
「みんなの学校」は、「不登校、発達障害に特化したフリースクール」とあり、普通科とメタバース科を選べるようになっています。
近年、身近になってきた「オンラインスクール」のように、どこでもインターネットを使って利用できるのが「メタバーススクール」ですが、オンラインスクールとは何が違うのでしょうか?
「メタバーススクール」とはどういう学校なのか?どんな学校があるのか?そのメリットも含めまとめました!
もくじ
「メタバーススクール」ってどういう学校?
メタバースとは、「メタ(meta)=超越した」と「ユニバース(universe=世界」を合わせた造語」で、3次元の仮想空間のことを言います。
メタバーススクールでは、参加者自身のアバターをまず作り、仮想空間である教室で授業を受けるだけでなく、実際に合っているかのような交流ができます。
VRヘッドセットを使って、リアルに体験できるメタバーススクールもあれば、パソコンやタブレットなどの画面上で参加できるスクールもあります。
「学校法人角川ドワンゴ学園」では、メタバース空間で入学式も行っており、学校長も3Dアバターとなり、式辞を述べています。
アバターは、性別や顔、髪型、髪の色、服装やアクセサリーなどを簡単に設定することができ、「MEキャンパス」というメタバーススクールでは、学生自身の好きなアバターで、「本当の『自分らしさ』を発揮できる」環境だと主張しています。
自分でアバターを動かしながら学習を「能動的に」楽しむことができ、ゲーム感覚なリアル空間として、教育の場で活用される機会がこれから増えていくでしょう。
どんな学校があるの?
いろいろな規模や、対象年齢、特化した内容があり、今後はメタバースを取り入れるオンラインスクールも増えてくるとおもいます。すでにあるメタバーススクールを取り上げてみました。
甲斐ゼミナール(学習塾)
山梨県を中心に学習塾を展開する甲斐ゼミナールが、小学校高学年や中高生向けのメタバース教室を開校しています。
50名以上の生徒がアバターで授業を受けるなど、全国からの利用者があり、質問したいけど周りの目が気になってしまう、何らかの理由で学校に行けない、自宅にいながら学習したい方などが通える場になっています。
MEキャンパス
メタバースの空間建築やメタバースプログラミングの勉強ができるメタバーススクールです。
1年間のメタバースを学ぶプログラムの他、3年間の通信制高校同時入学コースもあり、メタバースを取り入れた教育で、高校卒業の資格を得ることもできます。
スタンフォード大学
アメリカのスタンフォード大学では、VRヘッドセットがほぼ全ての授業で利用されています。
人種差別に直面した男性の人生を経験する授業など、仮想空間だからできる体験学習が取り入れられています。
英会話教室「イーオン」
大手英会話教室の「イーオン」は、メタバースで空間で、海外で英語を使用するシーンを体験するなど、海外での雰囲気を味わいながら英語を学習する「AEON VR」を行っていましたが、2023年3月31日でサービス終了になっています。
メタバーススクールのメリット
上記でもメタバーススクールのメリットとなる特徴をいくつか紹介しましたが、そのメリットを3つにまとめると、
- 遠方とのコミュニケーションがアバターを通してリアルであること
- 能動的であること
- 2次元の授業では体験できなかった擬似体験ができること
具体的にお話ししていきます!
遠方とのコミュニケーションが、アバターを通してリアルであること
仮想空間の中にアバターとして入り込むことで、実世界のような距離感を感じることができ、その中で、世界中の先生や学生とコミュニケーションをとることができます。
例えば、語学学校のメタバーススクールでは、海外にいる先生や世界中から集まる生徒たちと交流し、イベントの開催などを通して各国の伝統行事を再現するなど、バーチャル語学留学が可能となるでしょう。
能動的であること
メタバースの空間では、アバターを介して「行ってみる」「触れてみる」ことができ、オンライン学習のように受け身になりがちの学習と違って、能動的に学習ができます。
例えば、いつもの学校では質問しないという生徒でも、アバターを通してなら「分からない」ということを気にせず先生に質問できたり、クラスメートのアバターの動きが見れるため、オンラインでも教室にいる感覚で実際に交流することができます。
2次元の授業では体験できなかった擬似体験ができること
メタバース空間では、3Dの教材に触れたり歴史的遺産を360度見学するというような、これまでの2次元でできなかった学習方法も可能です。
実際にメタバーススクールで行われている例では、
- 歴史の授業で、過去にタイムスリップして当時の文化や歴史的瞬間に立ち会うような擬似体験
- 社会見学の一環で、見学先を擬似体験
- 人種差別を受けた男性の人生を経験する授業
- 海外で英語を使用するシーンを体験し、海外の雰囲気を味わいながらの英語学習
ということが行われています。
まとめ
少年革命家ゆたぼんが「ガチで勉強に目覚めた」というメタバーススクールの環境は、これからさらに規模が拡大され、学校教育でもオンライン授業と同様、学校にいながら3D学習ができるとして、近い将来導入されるときがくると思います。
ゆたぼんが通う「みんなの学園」でメタバース科コースは、小中高生が通えるフリースクールの中でも、新しい「学び」を形にしていると思います。
さらに、みんなの学園の関連グループ会社の中には、メタバース養成スクール「MC Academy」があり、小中高生のためのメタバースクリエイター教室を2023年5月に開校予定で、入会生を募集しています。
そのスクールによると、2023年には全世界のメタバース人口が10億人以上になるそうです。
今後のゆたぼんの成長と、フリースクールやオンラインスクールの「多様な学び」の一環としてのメタバースに期待ができます!