初夏から夏にかけて、どんどん気温が上がって蒸し暑くなってくると水族館に行きたくなりますよね?
水族館って、大量の水があるからでしょうか、清涼感があってリラックスできますよね。
最近、水族館はただ魚や海の生き物が見れる学びの場だけではなく、新しい体験ができる楽しむ場として進化していることを知ってましたか?
2023年5月16日のマツコの知らない世界でも、水族館プロデューサーの中村元さんを迎え、進化した水族館の魅力に迫っています。
そこで、この記事では、
- マツコの知らない世界に出演する中村元さんが考案した「水塊(すいかい)」とは?
- 水塊展示がおすすめの水族館を紹介します。
について紹介します。
進化した水族館の演出・空間利用と生き物へのこだわり|2023年
もくじ
マツコの知らない世界に出演する中村元さんが考案した「水塊展示」とは
「水塊(すいかい)」とは
「水塊」とは、水族館の水槽展示のあるべき姿を指す言葉です。
海や川の水中から、そこに見えて感じる全ての感覚をひとまとめにして展示する考え方です。
水族館は、生物を観察することだけでなく、美しい景観や流水の清涼感を含めて楽しむ場所であるべきではないかという考えです。
実際、水塊度の高い水槽の前に立つと「水中世界」に引き込まれる感じがあります。水槽の非日常的な感覚が、日頃の緊張やストレスから開放され、リラックスできると多くの人を魅了しています。
水族館プロデューサー中村元はどんな人
この魅力的な「水塊」を考案したのが、水族館プロデューサーの中村元さんです。
https://twitter.com/TCA_ECO/status/1135527592042348549?s=20
中村元さんは、鳥羽水族館の飼育係だった頃に、顧客起点での展示の重要性に気づきました。その後「水塊」の考えにたどり着き、おおくの水族館の魅力向上に貢献してきました。
水族館リノベーションでは、水塊展示の他に、水族館の弱みをウリにかえるアプローチでも実績を上げています。
中村元さんが手掛けた水族館には、鳥羽水族館、新江ノ島水族館、サンシャイン水族館、北の大地の水族館などがあり、いずれも奇跡的な集客に成功しています。その成果は他の水族館にも大きな影響を与えています。
最近では、全国のバリアフリー観光をはじめに旅館や、観光施設の改修プロデュースも行っています。
中村元さんは本も出版しています。水族館ガイドとしてだけでなく、事業リノベーションの考え方を知る上でもとても役に立ちます。
中村さんが手掛けた水塊展示が魅力的な水族館4選
それでは、水塊展示が魅力的な水族館として、中村さんが手掛けたところを4つ紹介します。加えて、他の魅力的な水塊展示をしている水族館も紹介します。
サンシャイン水族館(東京池袋)
サンシャイン水族館の「屋外エリア マリンガーデン 天空の旅」は、東京池袋のビルの屋上にある水槽です。その中を泳ぐペンギンを下から見るため、空を飛んでいるかのように見えます。
夜になると、幻想的な光による演出がされます。
https://twitter.com/hyksh2592/status/1648854019358748674?s=20
北の大地の水族館(北海道北見市)
北の大地の水族館には、世界初の水塊展示が2つあります。
1つは「滝壺水槽」で、滝壺を水中から眺める事ができます。もう1は「凍る水槽」で、冬の厳寒期に水面が氷で覆われる水槽です。
いずれも、滝壺の激しい水流が流れている水場の水中や、水面の氷で覆われているような厳しい環境下で自然に過ごす魚たちを観察できます。
日本初「滝つぼの水槽」を見てみたい…
北海道北見市の「北の大地の水族館」で冬は凍った川の下を泳ぐ様子を、夏はジャンプして群れる様子を、間近で見れるんだとか✨
淡水魚と熱帯魚が50種約3,000匹ほど展示されていて、大人も楽しめるそう。
世界初の冬に凍る水槽や日本最大級のイトウも気になる! pic.twitter.com/4t3tuDuiqm— えり|旅好きOL (@SmartRydeJP) June 24, 2021
マリホ水族館(広島県広島市)
生きている水塊「うねる渓流の森」は、マリホ水族館の「水景を含めて魚の生きざまを展示する」という展示哲学に基づいて作られています。
激流の渓流を再現し、そこに住むイワナの躍動感ある生態をありのまま展示しています。これも世界初の水塊展示です。
昨日のマリホ水族館の渓流コーナー pic.twitter.com/MOrFNiIcfy
— ザーボン久子 (@Dexter_ktm) October 30, 2019
マリンワールド海の中道
玄界灘水槽は、荒波で有名な玄界灘を再現した水槽です。
大波が頭上で砕けると爆発音とともに気泡で一気に暗くなり、気泡がなくなると光が差し 明るくなるという環境下で、魚たちが何事もなかったように過ごす様が見れます。
マリンワールド海の中道の玄界灘水槽が迫力満点でとてもお気に入り pic.twitter.com/ZdyU5xoiva
— 銀鏡つかさ (@tsukarium) February 18, 2022
マリンワールド海の中道は、1つの水槽で日本最大の50匹以上のサメを飼育していたり、日本初のダイバーショーを開催していることでも話題になっています。
その他の水塊展示が素晴らし水族館
水塊展示が素晴らしい水族館には、中村さんが手掛けた水族館以外にもあります。
まずは、巨大水槽がある水族館としては、海遊館(大阪)、美ら海水族館(沖縄)は有名ですね。
他には、
- 名古屋港水族館(愛知)は、マイワシトルネードは、元祖マイワシ行動展示で現在も日本一の規模です。
- 八景島シーパラダイス(神奈川)のドルフィンファンタジーは、元気なイルカと自然光がきれいにマッチしています。
- アクアマリンふくしま(福島)のサンゴ礁の海は、自然光にこだわったサンゴ礁展示です。
- 海響館(山口)のペンギン巨大水槽は、南極海ペンギンの集団潜水が見れ唯一の水族館です。
他にも素晴らしい水塊展示を見つけたら、追加しますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、
- 中村元さんが考案した「水塊展示」とは?
- 水塊展示がおすすめの水族館を紹介します。
について紹介してきました。
みなさんも、気になった水族館があったら、足を運んでみてはいかがでしょうか。
それでは、ごきげんよう